スピーチ原稿の見本です。

◆1分間スピーチ(社員)

「交通量の少ない道路にも音声誘導を」

 

 出勤途中のことです。

目のご不自由な方が、道路を横断しようとしていらっしゃいました。

 

道路に横断歩道はあるものの信号機がなく、

その方は、道路を走る車の音に耳をそばだて、渡るタイミングをはかり、

両方向の車が切れたところで渡っていかれました。

 

目が見える私にとって、朝のラッシュの中、

自分の耳だけを頼りに道路を渡ることは、すごく勇気のいることだと思いました。

 

と同時に、交通量の多い大きな交差点には、

音で誘導してくれる装置があるのに、

ふだんはあまり車が通らない道路には音声誘導がないのが不思議に思えてきました。

 

大きな交差点であれば、音声誘導がなくても、人の動く足音や気配で

青だな、赤だなということがわかります。

 

しかし、交通量の少ない道路で、向こう側へ渡っていくときに、

頼りになるのは自分の耳だけです。

 

こうした場所にこそ、自動的に車が来るのか来ないのかを感知し、

音声で誘導する装置が必要なのではないでしょうか?

--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

◆3分間スピーチ(社長)

「特別な男…ジョー=ディマジオ」

 

ひと昔前は、野球選手の奥さんといえば女優さんだったり、スチュワーデスさん…

ああ、今はキャビンアテンダントと呼びますが…そういう職業の女性が多かったですね。

いつからか、女子アナの方がしっかりレギュラーを確保し始めたという状況です。

 

その、ひと昔、ふた昔、いやもっと昔の話です。

第二次世界大戦前後に活躍したメジャーリーガーきってのスラッガーで、

ジョー=ディマジオという選手がいました。

 

彼はイタリア移民の漁師を父にもち、9人兄弟の8番目でした。

家が貧しかったので、父の仕事を手伝って海に漁へ出たり、

新聞売りなどをして家計を助けたといいます。

 

仕事の合間に波止場で野球をして遊んでいたところ、メジャーリーグへ。

野球で遊んでいてメジャーリーグへ行けるわけありませんが、

彼の並外れた野球センスと能力がスカウトの目にとまったのでしょうね。

 

ディマジオは、1936年にヤンキースに入団します。

そして1年目から打率3割2分3厘、29本塁打、125打点と大活躍します。

 

その後も順調に成績を伸ばし、1939、40年に首位打者、1937、48年には本塁打王、

1941、48年には打点王、1939、41、47年にはMVPと

栄光のステージをかけのぼっていったのです。

 

この偉大なる大打者ディマジオを語る上で欠かせないのは、

1941年5月15日のホワイトソックス戦から始まった、

永遠不滅の大記録「56試合連続安打」でしょう。

 

あのイチローでさえ破ることのできない大記録ですね。

 

そして、見逃してならないのが、56試合連続安打の記録が止まった翌日から、

ディマジオは16試合連続試合安打を放ったということです。

 

大記録を打ち立ててしまうと、すべての体力や気力を消耗したかのように

凡打で終わることがよくあります。

観客の方も、あれだけの大記録をつくったのだから、凡打であっても大目に見てくれます。

 

ディマジオという男は、やはりちがうのです。

 

彼は野球界を引退してから、ハリウッドの人気女優マリリン=モンローと結婚します。

ちなみに、二人がハネムーンで訪れたのは日本でした。

しかし、ふたりの幸せはわずか9ヶ月しか続かず、離婚してしまうことになります。

 

そして、アメリカのセックスシンボルとして人気絶頂だったマリリン=モンローは、

1962年に謎の死を遂げてしまいます。

 

ディマジオはモンローの葬儀を仕切り、

必ず週に3回、20年にわたって赤いバラの花を1本贈り続けたといいます。

 

離婚した女性に20年間バラを送り続ける…

なんだか、すごく「かっこいい」と思いませんか?

 

作家アーネスト=ヘミングウェイは、小説の中でディマジオをこう語っています

「そうとも、やつは特別だ」

--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

◆婚礼スピーチ(3分間)

新婦 草野 祐美さん(仮名)へ、友人の村山美咲さん(仮名)が贈ることば

 

祐美ちゃん、結婚おめでとう!

「やっぱり祐美ちゃんが先だったか」と、いささか自分のふがいなさを恥じると共に、

幸せがはじけんばかりのお二人の笑顔を見て、うれしさでいっぱいです。

 

私は、新婦・草野祐美さんの友達で村山美咲と申します。

新婦とは幼い頃からの長いつきあいなので「祐美ちゃん」と呼ばせてください。

 

祐美ちゃんとは小学校・中学校・高校といっしょで、

彼女は私から見ればお姉さんのように、とても頼りになる女性でした。

 

高校で文化祭の実行委員を引き受けた私は、バザーの担当でしたが、

前売券が売れずに「どうしよう?どうしよう?」と悩んでいました。

 

バレーボール部のキャプテンだった祐美ちゃんは部活が.忙しいのに、

終わってから必ず私の家に寄ってくれ、

「じゃあ、明日こんだけ部活の仲間に売っちゃうから」と、

売れ残っている前売券を持って帰ってくれました。

 

そして、次の夜には「美咲、完売!完売!」と言って、

また大量の前売券をあずかってくれたのです。

 

祐美ちゃんのおかげで、文化祭当日までに前売券は完売し、

なんとバザー会場には先生方や部活のOBの方まで並んでいらっしゃいました。

祐美ちゃんの人望の厚さ、面倒見の良さを改めて実感した次第です。

 

一年ほど前、祐美ちゃんから電話がかかってきて

「美咲に会わせたい人がいるんだ」というはずんだ声。

 

「むっ、むっ?」と思ったものの、祐美ちゃんの彼氏ってどんな人だろうと

今、祐美ちゃんのそばにいらっしゃる草野大輔さんにお会いしました。

 

見るからにスポーツマンという感じの男性で、バレーボールのキャプテンだった

祐美ちゃんにはお似合いのパートナーだと思いました。

 

最近、祐美ちゃんから

「彼ってスポーツ万能だけど、ゴルフのバンカーショットがへたなのよ」

ということを聞きました。

 

バンカーショットって、たしか砂の中に入ったボールを打つんですよね。

「新郎の大輔さん、もう今日からあなたのバンカーショットは急激に上達しますよ」

「なぜかって?」

「祐美ちゃんの旧姓は砂田でしょう。砂田をやさしくしてあげれば

スコアアップまちがいありません」

 

ということで、簡単ではございますが、おふたりへのお祝いの言葉とさせていただきます。

やさしさとおもいやりにあふれた、幸せなご家庭を築いてください。